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温室効果ガス排出削減の努力を表示し、商品の選択肢のひとつにする、カーボンフットプリントって知ってますか?

皆さんはカーボンフットプリントという言葉をご存知ですか?直訳すると「カーボンフットプリント」とは「炭素の足跡」という意味です。英語圏では「Carbon Footprint of Product」と呼ばれており、「CFP」と略されることもあります。

製品の生産から消費、最終処分に至るまでに排出される温室効果ガスを二酸化炭素に換算して数値化することで、排出量を「可視化したもの」です。
カーボンフットプリントは一部のスーパーやコンビニエンスストアなどで売られている食べ物 や生活用品などにも記載されています。そのため、日本ではまだ商品数が少ないですが商品の生産ライフサイクルでどのくらいの二酸化炭素が排出されて、どのくらい環境に影響を与えているのかを見比べながら商品 選びをしてみるというのも環境問題を考える一つのきっかけになります。

このように、CFP商品は二酸化炭素(地球温暖化の原因とされている)を生産から消費するまでの過程で削減できているかの指標になります。

さて、私たちの関連している農業分野で、どの程度温室効果ガスが排出されているかというと、驚くべき産業全体で10%もの割合を占めています。

上記の図は、部門別二酸化炭素排出量を示す円グラフです。最も多いのはエネルギー転換部門です。主に電気エネルギーを作るための火力発電所から出る温室効果ガスで、二番目に多い産業部門の中に農業があります。三番目に多い運輸部門は、乗用車やトラックによる二酸化炭素の排出によるものです。皆さんもご存じのように、各自動車メーカーがEV車に切り替えようとしているのもこの影響ですね。では、農業部門もどのようにしたら温室効果ガスを削減できるのでしょう。

上記が農業部門における二酸化炭素排出量の割合です。

燃料燃焼が34.3%(2018年)を占めています。施設栽培における加温器に化石燃料が使われているからです。また、家畜や稲作由来のメタン、畑由来の亜酸化窒素が多いでしょうか。

そこで、近年では 施肥方法や農法を工夫することで、温室効果ガスの排出を抑制でき、やむをえない排出分についても、それを上回る量の炭素を農地土壌に貯留できることがわかってきました。また、燃焼系に木質ペレットを使用した加温器を使う事により、環境を守りサステナブルな次世代農業を展開する 農業家が増えてきました。そして、ガソリン車をEV車に替えるように、トラクターや燃焼ボイラーなどを電化するため、太陽光発電など再エネを利用する動きが出てきました。

世界的に問題にもなっている、地球温暖化。 CO2やメタン、亜酸化窒素などの温室効果ガスが 原因で、地球の気温が上昇し、海面の上昇や干ばつによる水不足、また気候変動による 生態系の破壊、農作物への被害など直面している問題に一人ひとりが向き合っていかなければならない時代へと突入しました。

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