2026.05.28
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農林水産省、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)で新基準 農山漁村再エネ法による適正化について
農林水産省は、2026年4月、有識者会議「望ましい営農型太陽光発電に関する検討会」において、制度見直しの方向性を示しました。また、それを農山漁村再エネ法によって適正化しようとしています。
私は、この「望ましい営農型太陽光発電の考え方」は、方向性としてはかなり妥当だと思っています。特に、「営農が主、発電が従」という原点を、国が改めて明確にした点には意味があると感じます。
背景には、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)の中で、実際には「発電が主目的」になってしまい、農業が形だけになっている事例が増えていたことがあります。農水省も、営農継続を大前提とする考えを強調しています。
今回の考え方では、例えば次のような点が重視されています。
- 適切な営農継続
- 将来にわたる農地機能の維持
- 農業者の所得向上
- 地域共生
- 過度な遮光を避ける
- 撤去可能な設備構造
とくに「地域共生」を入れたのは重要だと思います。単に発電設備を置くだけではなく、「地域農業の中でどう役立つか」を問う方向に変わってきています。
一方で、私は少し気になる点もあります。
例えば、遮光率30%未満のような全国一律基準です。これは管理しやすい反面、作物ごとの適性差を十分に反映できない可能性があります。
光要求度の低い作物、
例えば:
- シイタケ
- ミョウガ
- サカキ
- 一部の葉物
- 茶
などは比較的遮光に強いですが、
- 水稲
- 麦
- トウモロコシ
のような強光要求作物では厳しい場合があります。
つまり、本来は
「設備基準」よりも
「実際に営農が成立しているか」
を見るべき面も大きいと思います。
また、営農型太陽光は、本来かなり高度な“農業技術”が必要です。
単なる太陽光事業ではなく、
- 光環境制御
- 温熱環境制御
- 水管理
- 品種選定
- 作型変更
まで含めた「新しい農業」に近い。
ところが現実には、発電事業側主導で進んだ案件も多く、農業技術が追いつかなかったケースもあったと思います。
逆に言えば、今後は本当に農業技術を持つ人が中心になるなら、営農型太陽光はかなり可能性があるとも思います。
例えば最近は、
- 高温障害対策
- 乾燥抑制
- 農業用電力の自給
- 畜産との組み合わせ
- ペロブスカイトとの融合
など、「単なる売電」ではない方向も見え始めています。
特に日本は、
「農地を守りながら再エネを増やす」
必要がある国なので、
営農型太陽光そのものを否定するより、
「どういう形なら本当に農業になるのか」
を厳密化していく流れは、避けられないと思います。
ただ、その際に、
“発電事業の取り締まり”だけに偏ると、
今度は挑戦する農家まで減ってしまう危険もあります。
なので私は、
- 悪質案件は厳格化
- 本気で営農している案件は支援強化
この二段階が必要だと思っています
みなさんはどうお考えですか?意見があればメールでお聞かせください。
sakamoto@nochi-energy.org 酒本宛
